2012年10月07日

適材適所の「使い捨てカメラ」

今日は、「使い捨てカメラ」(レンズ付きカメラ)をお求めのお客様が来られました。あいにく商品を置いてなかったのですが、どうしても欲しいということで、お取り寄せで対応させてもらいました。

正直なところ、デジカメにばかり頭が向いていて、「使い捨てカメラ」は眼中になかったのですが、これを必要としている人がいるということに頭を打たれたような気がしました。

使い捨てカメラが登場したのは1986年、フィルムが売れなくなって富士フィルムがフィルムにレンズをつけて売ろうという発想で「写ルンです」を発売すると、使い捨てライターや使い捨てボールペンなどが売れたバブル時代にも乗っかって大ヒットし、その後も撮影シーンに合わせた水中用、夜景用、ゴルフ用など実に80種以上の機種が発売され、誰もが簡単に写真を撮れるようになって写真人口を増やすことにもなりました。

それが今はどうなっているかを調べると、3年ほど前の情報になりますが、デジカメの年間売上台数1000万台に対して、以外にも使い捨てカメラは1600万台も売れたという数字がありました。
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なぜこれだけ根強い人気があるのか不思議ですが、このカメラのもともとの売りは、@カメラを持って行くのが面倒 Aカメラを忘れてもすぐ手にはいる B日常の写真はこの画質で十分 C高価なカメラを持って出たくない Dカメラにフィルムを装填する必要がない Eカメラの操作が簡単 などのニーズに対応することでしょうが、現在ではこれに代わるデジカメやケータイ、スマホが9割以上の普及率になって、これらの条件も殆どクリアしています。

それなのに今でもこれだけ売れている理由は、修学旅行で高価なカメラは禁止されているとか、高い所や高温多湿の所には精密機器を持って行きにくい、スキー場や海水浴にも気軽に持っていける、電池切れや記憶容量が一杯になったり壊れた時に困る、子供の遊び半分用に与える、などなどですが、何よりも充電とか保存とかあれこれ考えずに、買ってすぐに写真が撮れる、ということが大きいようです。また結婚式で、各テーブルに使い捨てカメラを置いといて、好きなように撮ってもらって後でお礼代わりにするという趣向をこらしている事例もあります。

デジカメになれた世代から言わせると、撮ってすぐには見れないとか、現像プリント代がかかるとかありますが、撮りたいときにすぐ買えて、簡単に使えて、現像に出した写真をワクワクしながら待つ楽しみがあるといったような魅力に惹かれる人も少なくないようです。

あえてデジカメを使わずに、今までの愛用のカメラがいいと言ってフィルムを買いに来られるお客様も何人かいますが、

フィルムカメラの画質にこだわる高度な写真愛好家だけでなく、昔ながらの写真の楽しみ方にこだわる写真愛好家がいるかぎり、この「使い捨てカメラ」はなくならないと思いました。




posted by leica at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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